芥川龍之介について
1892年3月1日生まれ。本名、まさかの同じ。カッコいい名前。出身地は東京は京橋区(現中央区)。白樺派とか何派みたいな派閥でいうと、新思潮派に分類される。
日本屈指の大文豪。大正時代に活躍した、日本で最も有名な作家のひとり。恐るべき天才。デビュー作は『羅生門』とされており、代表作としては、初期は『地獄変』や『鼻』、『芋粥』、など『宇治拾遺物語』等の古典をベースにした小説を書き、後期は『河童』や『歯車』『或阿呆の一生』など「ぼんやりとした不安」に関する作品が多い。とにかく大量の傑作を遺した男。
特に初期は古文のような文体。ほとんどの小説が短編作品。『鼻』あたりで夏目漱石に絶賛され、流行作家となった。芸術至上主義者で、知性に満ち溢れた文章を綴る。おそらく日本で一番有名な文学賞「芥川賞」はもちろん芥川龍之介の名を冠したもの。