純文学

小説『アルジャーノンに花束を』のあらすじ、感想、名言などなど。

投稿日:2016年2月6日 更新日:

  • 著者 ダニエル・キイス
  • 訳者 小尾芙佐
  • 1959年発表、1966年長編化し再発表
  • 早川書房 ダニエル・キイス文庫 百十八刷
  • ヒューゴー賞受賞
  • ネビュラ賞受賞

主人公は、チャーリイ・ゴードン。IQ68のドナーベイカリーの店員である。

チャーリイは実験的手術を受けるにあたっての経過報告書を書いており、本作は全編がこの経過報告書で構成されている。

三十二歳のチャーリイは知的障害者であるため、作品の冒頭は子どもが書いたような文章で始まる。

ストラウスはかせわぼくが考えたことや思いだしたことやこれからぼくのまわりでおこたことわぜんぶかいておきなさいといった。

彼は知能を飛躍的に高める実験の試験体としてのテストを受ける。一足先に受けたのは、ハツカネズミのアルジャーノン。

チャーリイが解くことができなかった迷路を、アルジャーノンはいとも簡単に解いてしまう。

彼はアルジャーノンが受けた脳手術を受け、知能を一気に高めることとなる。

知能が高くなることに何の不安もなかったチャーリイ。幼い精神の彼が、急激に知能を手に入れるといったい何が起こるのか……。

70年代、イギリスのブロードウェイで舞台化される際にチャーリイが知性を失わないままに結末が変更されかけたが、強く拒否したらしい。1年間、5つの出版社から出版の話がなくなったが、ついにそのままの結末で出版したいという出版社が現れ、絶版を免れる。今では30カ国で様々な言語で展開されている。







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