芥川龍之介について

芥川龍之介は何派かというと、新思潮派ですが、新思潮派って何?

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白樺派だの無頼派だのロマン派だの、国語や社会の授業で何が何やらわからぬまま覚えさせられた文豪の派閥。

芥川賞でおなじみ芥川龍之介という人もこの派閥に属しているのですが、何派かというと新思潮派に属する小説家です。この新思潮派というのはどういうものなのでしょうか。

新思潮とは、東大の同人誌の名前

新思潮ってどういう意味か一見よくわからないのですが、これはそもそも文芸雑誌の名前なんですね。東京帝国大学、現東大の学生であった劇作家の小山内薫が1907年、明治40年に創刊したもので、田山花袋や島崎藤村らも参加していました。要するに、東大生の文芸同人誌だったんですね。この『新思潮』は財政難だったりで、発刊されたり発刊されなくなったりを繰り返していました。

その、発刊から10年ほど経った時の東大生が芥川龍之介だったり、菊池寛だったり、久米正雄だったりしたのですが、彼らが新思潮を再度発刊し始めました。彼らが発刊したのは、第四次新思潮とされています。

この時に参加した菊池寛だったり芥川龍之介だったり久米正雄だったり松岡譲だったりが、新思潮派と呼ばれたわけですね。

この創刊号で芥川龍之介は『』を上梓しまして、それが夏目漱石の目に留まり大絶賛されたのですね。

新思潮派は、新技巧派でもある

新思潮派の作風、特徴は、表現技巧を凝らしたところにあるとされています。

そもそも当時の明治末期から大正の小説というのは、人間のありのまま書くのが小説なのだという論調になっていました。田山花袋の『布団』とかですね。そういうのは自然派と呼ばれていたのですが、そうじゃなくて、ちゃんとテーマがあって理性があって理知的に物事、現実を見つめていきましょう、的な方向になっていったのが、新技巧派です。当時の第四次新思潮というのはそういう作家たちが集まっていたのです。

確かに芥川龍之介の作品はそのたぐいまれなる才気と膨大な知識で持って、人間の感情を理論立ててキチキチと説明していくのが魅力の作家であります。そう、その作風こそが、新思潮派、であり、新技巧派、なのですね。







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  2. […] 新思潮派である芥川龍之介というのは教科書にもよく載る文豪ですね。やはり実際ランキングを組んでみると、大体代表作とされるような有名な作品が上位に集まりましたが、実際おもしろいですね。今なお輝きを放つ芥川龍之介の作品をどうぞ読んでみてほしいです。 […]

  3. […] ちなみに、この大正期及び昭和初期は純文学界隈はとんでもない大豊作時期で、白樺派の武者小路実篤、有島武郎、志賀直哉、里見弴がおり、一方で新思潮派の芥川龍之介、久米正雄、菊池寛らがおり、自然派には島崎藤村、正宗白鳥、さらに耽美派として永井荷風、谷崎潤一郎……。さらにさらに川端康成、泉鏡花なんかも同時代にいたのですね。めちゃくちゃ上が詰まっているような状態だったため、なかなか梶井基次郎という人は評価されつつも当時ものすごい流行作家だったわけでもなく、どんどん後から評価が上がっていって、ついには今我々も梶井基次郎は『檸檬』を書いた人だよね、くらいの知識をみんな持ってるわけですね。 […]

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